弱小編集長(遠藤まや)の日記

美容業界誌の弱小編集長(遠藤)は、今日も弱小なりに奮闘、ときどきサボり。雑誌撮影、取材、日々思うことなど、とりとめもない内容を綴っていきます。

紙つなげ! 読了。

明日から遠藤やっと仕事始めです。

仕事始めの前に、、、と思い、
初版で買ったのに積ん読してしまっていたこちら

f:id:mayax2-beauty:20150112185135j:plain

「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」(佐々涼子早川書房発行)
を一気読みしました。
ドラマ化もされてるので、知ってる方も多いかと思います。
佐々さんの本は「エンジェルフライト」も読んでいて、とても真摯に取材されているという印象だったので、こちらの本も手に取りました。

3.11に関係する本は、買うんだけど、なかなか読むのに覚悟がいって、どんどん家に読まずに増えていくばかりなのですが、この本は出版に携わっている人間として、仕事始まる前に読んでおこうと。

当時のことを思い出して、やっぱり読んでて辛かったのですけど、
それでも読んでよかった。
3.11が起きた時は、ちょうどFASHION EDGEの入稿時期と重なっていたこともあり、印刷所が一号分は用紙を事前に押さえてくれてたので、無事出版できたのです。
でも、その後に発行する号、そしてPROFESSIONAL TOKYOの方は紙が用意できるか分からない。出来たとしても別の値段の高い紙や、余ってる紙になってしまうかも、と言われたのを覚えてます。
製紙工場が大打撃を受けたんです。
と。
インクも東北で作ってるものは厳しい、と言われました。

それまで、紙が手に入らないなんて考えたこともなかった。
しかも、私も東北人のくせに、紙が東北で作られてることをちゃんと知らなかった。

その後の号も出版延期することなく、無事に毎号出せた裏では、
こんな戦いがあったのかと。
震災後、奇跡の再生。紙に対する想い。地元や家族に対する想い。仕事への誇り。

きっと、紙に限らず、たくさんの戦いがあって、私たちの仕事、生活は支えられているんだと思います。

是非一読していただきたい一冊です。

明日からまた、たくさんのことに感謝しながら仕事してまいります。

皆様、今年も何卒よろしくお願いいたします!