弱小編集長(遠藤まや)の日記

美容業界誌の弱小編集長(遠藤)は、今日も弱小なりに奮闘、ときどきサボり。雑誌撮影、取材、日々思うことなど、とりとめもない内容を綴っていきます。

部下に仕事を振ることを覚えた私はレベルアップしたのか、退化したのか。

先日(といっても結構前)Fashion Edge NO.73が刷り上がってまいりまして。

 

毎度のことながら、素敵な作品達でいっぱいなのでして。

ぜひともお手に取って見ていただきたく。

思っている次第でございます。

 

まぁ、営業トークは置いといて、

 

今回は、私なりの編集作業の簡単な流れをレポートしたいと思っています。

多分、他の編集者の方が見たら、あまりの適当さに驚愕必至!!

みなさーん、これが正しいやり方だとは決して思わないでくださいねー。

後でだまされたって言われても、責任は取りかねます。

 

 

さて、

まずは、印刷所にスケジュール出してもらいます。

発行日から逆算して

◯月◯日に入稿、◯月◯日初校、、、、などなどが決まります。

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社名間違ってるけど。まぁ、めんどくさいんでスルー。

うちは3社がまとまって出来たグループ会社なので、印刷所も毎回混乱。

雑誌によって発行会社が違うという。めんどくさい。働いてる私ですらめんどくさい。

 

 

ほんでもって、企画を立てます。

この企画は何ページ分。これは何ページ。

ってのを作って、台割とも呼べないような独自の台割を作りページを埋めていきます。

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普通はね、きっとこの段階で、もっとどんな内容のページになるのかラフが書かれてたりね、すると思うんですよね。

でもラフ、書けませんから私。

よって「こっからここまで◯◯さんの企画!!」つって矢印引いただけの台割っていう。 

 

 

 

で、企画書を書きまくります。

まず、リファレンス用の画像を探しまくります。PCとの格闘なので目がチカチカしますが、とても楽しい作業。

文章や言葉だけでは伝わりにくいところを、画像でカバーするわけです。

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ちなみに↑は、5/7に開催した公開撮影の企画書。

簡単すぎて、どーなの??

でも伝わればそれで良し。と、自分で自分を納得させにかかります。

美容師さん大迷惑。

 

 

そんでもってここからいろいろ詰めていくわけです。

撮影スタッフさん達を誰にするか決めてオファー&ギャラ交渉、モデル交渉、撮影場所探し、などなどなど。

企画によってはテーマを美容師さん達と一緒に考えることもあります。

それを煮詰め煮詰め。撮影スタッフみんなで打ち合せして、さらに煮詰め。

打ち合せ終わっても、メールや電話でやりとりは続きます。

「やっぱこうした方がいいんじゃ?」とか。

時には振り出しに戻る、、、なんてことも。

ヒヤヒヤして胃がイテテテテってなります。

この段階の作業、一番大変ね。私的に。こんがらかって、別の美容師さんに全然関係ない撮影の話とかしだしちゃったりね。

「あ!今の忘れてくださーい」とか言ってね。

 

 

 

で、やっと撮影ー。

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↑は、巻頭撮影中ですね。

なんだか最近「遠藤さんのヘアを見る目が恐い」っていうのを

良く言われるんですけども。

「口調は優しいんだけど、言ってる内容はヘアに対するダメ出し」(by下村幸弘氏)

とかね。

「時々笑ってない遠藤さんにドキッとさせられる」(by北原義紀氏)とかね。

ちょっと心外です笑。

 

 

 

で、フォトグラファーさんから上がって来た画像達を選定して、掲載するものを決めてゆき、

ソフトを使ってレイアウト。

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入稿前の数日間は、この2人は地獄を見ます。

私は向かい側の席でお菓子ボリボリ食べながら「頑張れー」って言う役に徹します。

「クレジットが全部そろいませーん!!」っていう高安からの悲鳴を聞いても

「頑張れー!!」って。言うだけ。

「本データが届きませーん!!」っていう悲鳴が高安から聞こえても

「が、ん、ば、れー!!」って。言うだけ。

で、定時に帰る、と。

 

 

で、入稿も無事?終わり、数日後に印刷所から「初校」が上がってまいります。

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↑まぁ、いつも通り「ディテールを出してください」とかいうザックリすぎる指示。

ディテールって何?とか自分でも思いながら、
そこは汲み取ってくださいよ、的な感じで印刷所へ。

 

 

文字とか間違い探しして、データを修正。

修正したものを印刷所に送り返し、そのまた数日後に今度は「念校」が上がってまいります。

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左が初校、右が念校。

初校で修正したところがちゃんと直っているか念校でチェックしますが、

この念校でもさらに新たな修正箇所発見する恐怖。

「やべーやべー」言いながら高安と樋口と3人で恐怖におののきます。

なんで見逃した??ってくらいのでっかい間違いとかたまにある、、、

 

ほんでまた修正箇所を直して印刷所へ戻します。

 

するとこれまた数日後に、「こんなんできましたけどー」的な感じで1冊分上がってきます。

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まぁ、この段階ではもやは修正不可能!

間違いがないことを雑誌の神様に祈り、納品日を待ちます。

 

 

そこから約一週間後に雑誌となり納品されます。

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で、私は早々にfacebook用に写真を撮る、と。

どのページ撮ろうかなーフンフン♪なんつって。 

仕事に追われる高安と樋口に「頑張れー」って言いながら

フンフ〜ン♪って写真撮ってます。

 

で、ご協力いただいた方々に簡単な、そして時にふざけたメッセージを添えて配送します。

 

こんな感じで、かなりざっくりな流れですが、ファッションエッジが出来上がってます。

書いてて、自分の適当さに自分でビックリ。

まぁ、編集は完全なる裏方のお仕事でございまして。

時々、編集というお仕事に対して、ものすごーく夢を持って、面接に来てくれる子とかおりますが。本当にそれ、単なる「夢」だねーつって。この「ドリーマーめ」つって。

でも、確かにやりがいのあるお仕事です。

体力的にも精神的にもシンドイことの多いお仕事ですが、

きっとどのお仕事でも、それは同じ。

「ファッションエッジに載った!」とかfacebookやブログに上げてくれているのを見ると

辛かったこととか全て吹き飛びます。

で、やっぱりこの仕事楽しいわーって思います。

 

皆さんの喜びや笑顔に支えられております。

本当にありがとうございます。

 

うーん。裏方とか言っておきながら、こんなふざけたブログ発信していいのかどうなのか。まぁ、いいや。

 

こんな感じで仕事しておりますENDOをこれからもよろしくお願いしまっす!!